都市部の新築マンションの一部が「割安」という理由からモデルルームの予約が取りにくくなっている。一方、大手ディベロッパーの住友不動産は、相対的に割高に見える値付けをして完成後も売り続けることが珍しくない。売り急がない販売スタイルの理由について、同社広報部に聞いた。
- 都心の新築タワマン 客殺到しサーバーダウン 数分で埋まる予約枠
―近年分譲したマンションで、モデルルームの予約ができない例は
ありません。当社は以前より竣工(しゅんこう)後販売にも力を入れているますが、数千万から場合によっては1億円を超えるような買い物において、イメージパース(完成予想を立体で示した図)やモデルルームだけで判断するのではなく、実物を見て決断することができるのは消費者にとって大きなメリットと考えています。
竣工後販売を行うのは事業者側の論理ではなく、マンションを購入されるお客様の納得感や資産価値を守ることを追求した結果です。
―多くのディベロッパーは、資金調達やモデルルームのコストを嫌い、竣工前の完売を目指すとされています。売り急がない理由は
当社は竣工後販売だけでなく…